電波的マイダーリン!




慌てて瑞希から離れようとするデレデレ花梨さん。

でも、瑞希は離そうとしない。


「…ね、花梨はどうなの?俺のこと、どう思ってくれてんの?」

「えっ……今!?今言わなきゃいけないわけ!?」

「うん。俺は今聞きたいかも」

「…………っ。あ…あたしは……」


花梨は戸惑いがちに、けれどしっかりと。









「……好き…よ…」









本当に、素直になった花梨はあたしでも可愛いと思う。

瑞希は返事を聞いて花梨をやっと解放し、見つめ合う。

今にも湯気が出てきそうな花梨に、瑞希も赤くなりながら。




「……あのさ、チューしていい?」


「…はっ!?え、ムリよ!!だってみんな居るし…あたっあたし…初めてだしっ!!」


慌てふためく花梨の頬に手を添えて、瑞希は言う。







「大丈夫、俺も初めてだから」








< 304 / 375 >

この作品をシェア

pagetop