電波的マイダーリン!
慌てて瑞希から離れようとするデレデレ花梨さん。
でも、瑞希は離そうとしない。
「…ね、花梨はどうなの?俺のこと、どう思ってくれてんの?」
「えっ……今!?今言わなきゃいけないわけ!?」
「うん。俺は今聞きたいかも」
「…………っ。あ…あたしは……」
花梨は戸惑いがちに、けれどしっかりと。
「……好き…よ…」
本当に、素直になった花梨はあたしでも可愛いと思う。
瑞希は返事を聞いて花梨をやっと解放し、見つめ合う。
今にも湯気が出てきそうな花梨に、瑞希も赤くなりながら。
「……あのさ、チューしていい?」
「…はっ!?え、ムリよ!!だってみんな居るし…あたっあたし…初めてだしっ!!」
慌てふためく花梨の頬に手を添えて、瑞希は言う。
「大丈夫、俺も初めてだから」