電波的マイダーリン!
あたしはグッと顔を持ち上げ、アルファさんの瞳を見つめ返す。
金色の鋭い瞳が、こちらを見ている。
けど、怯まない。
あたしは、そんなに弱くない。
もう、前みたいに、弱くない。
「…アルファさん、お願いです。
一日、あと、一日だけ、カイトと一緒に居させて下さい!
お願いします!!
あたし、まだ…カイトに何も伝えてないんです…!!」
感謝の気持ちも、心から好きだということも。
まだまだ、伝え足りていないんだから。
深く頭を下げるあたしに、アルファさんの視線が突き刺さる。
断られる覚悟で言ったんだ。
だから、
「…仕方がないですねぇ。一日だけですよー?」
そんな言葉が降って来たことに、あたしは驚いて顔を上げた。