電波的マイダーリン!





桜の花びらが、風に乗って飛んで行く。

どこへ飛んで行くのかな。

わからないけれど、今のあたしの気持ちを、どうか花びらに乗せて、君の元へ、届けて欲しい。



「ちょっと千早ぁ――!!早く教室行くわよー!」


向こうの方から、花梨の呼ぶ声が聞こえる。

あたしはその声に振り向き、


「うーい!今行くー!」


…と、答えたつもりだったんだけど、ずっと上を向いていて、いきなり振り向いたからか、ぐらりと視界が揺れた。


「えっちょっ…千早…!?」


あたしが倒れたのは、その声の直後。















「……ホントに……お前は卒業式前夜にネトゲでオールとかしてんじゃねぇえええ――ッッ!!!!」



保健室の一番奥のベッドに寝かされて、あたしは真中先生の怒鳴り声を聞きながら「ずびばぜん…」と謝るばかり。

どうやら、寝不足で貧血を起こしたらしい。

自分ざまあww
(↑ざまあみろ、の意)


「いや…だってホラ…レアアイテムを手に入れちゃいまして…そしたらパーティ組んでるみんなが狩り行こうとか言い出すじゃないっすか…。

…おかげで盛り上がっちゃいまして…うははww」






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