電波的マイダーリン!




少しだけ驚いた様子で、カイトは皿に乗っかるベジタブルズ(野菜炒め)を見下ろす。

あたしはホッと一息、次いで腰に手を当てて「ふっふ〜ん」と花梨風に威張ってみた。


「意外とは心外だな。家事はそれなりに出来るのだよ」

「へぇ…」

「コレがいわゆるギャップというヤツなのだよ少年」

「……なんか今スゲェムカついた」





ハッ!!


しまった!!

ノーダウン好感度ぉおッッ!!!!


「いやあの調子乗りましたすんません!!!!」


ガバァッ!!

とテーブルにデコを強打する勢いで頭を下げるあたし。

滑稽だ。

なんて痛い子なんだろうあたし……。


テーブルにそのまま項垂れたあたしの耳に、小さく笑う元凶の声が届いた。


「……クスクス」

「…にゃに笑ってんすか…」

「や、面白いなぁと」

「こっちは必死なんだよぉおッッ!!!!」

「それ」

「にゃ!?」

「その必死さが、」

「面白いのかい!?」




「かわいい」







…………………………。







なん…だと……?



ってオタってる場合違う!!!!


「そうやってその気にさせるつもりか貴様ぁ!!」

「その気になりそうなんだ?」





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