電波的マイダーリン!




…………………………。




「……へ?」


思わず間抜けな声を発してしまった。


…いや、まあ、いっつも間抜けですが。

そこは気にしたら負けという方向で。


とにかくビックリしたわけだ。

だってあたしはこの男の子のことを見たのは初めてなわけで。

なのにあたしの名前知ってるってこれはどういうことっすか!!!?


「あ、やっぱりビックリしてるねー。名前知ってんのがそんなに珍しい?」


あたしの表情でわかったらしい男の子は、面白そうに笑みを浮かべた。


「当たり前じゃん?だって俺、榊さんと同じ学校だし」

「んにゃ!?」


(゜ロ゜;ハッ!!として制服を見ると、確かにウチの学校の学ランで…


…しまった、また顔文字が…。


呆然と制服を見つめているあたしは、でもまだ納得いかない。

何故ならば!


あたしは別に有名人ではないからであーる!!!!(シャキーン)





「榊さん、有名人だし」






すっこーん


違うと断言した瞬間に否定されてしまったぁ――!!!!

ってか、


「あたしが…有名人…だと……?」

「そうそう。“超オタクで超アホで超面白い榊千早”ってね」





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