電波的マイダーリン!
しばらくしてから、駅の前にある公園でくたばっていたあたしに、息を切らせた花梨が駆け寄ってきた。
「あ゛ーもう!!あんたの家とあたしん家は遠いんだから考えなさいよね!?」
「すっすんません…」
息を整えながら怒鳴る花梨の姿を見たら、また目から汗が。
「…ひっく…うぅ…」
「だぁあ!!うっとうしい!!何があった!!あんたが泣くくらいだっ相当酷いことなんでしょうね!?」
花梨はハンカチでゴシゴシとあたしの顔を拭きながら尋ねる。
ちょっ花梨さん、痛いっす。
顔マジ痛いっす。
「…うぅ…花梨って泣いてる親友にまで厳しいよねぇ…」
「泣かれると困るの!!どうしていいかわかんないの!!悪い!?」
花梨はもうヤケクソ気味に、頬を赤くしながら怒鳴った。
「…………。」
「なっなんとかいいなさいよ!!」
「…むふっ…花梨ってやっぱり可愛いよねぇ?」
「はあ!?」
「まるでツンデレ不器用男子…」
「〜〜ッッ!!帰る!!!!」
「すんません調子乗りましたごめんなさい」
立ち上がった花梨にすがりつくおバカなあたし。
花梨はそんなあたしを見下ろして、怒ったみたいな照れ隠しみたいな顔をしてベンチに座り直した。