電波的マイダーリン!
あたしが面白がって言うと、カイトは腕越しにあたしを見た。
目しか見えない。
いつもの、クールなダークブルー。
「そう言う千早は、俺のこと、なんであんな捜してたわけ?」
突然の質問に、あたしはキョトンとしてから「それは」と続ける。
「それは…心配だったから」
「それだけ?」
「へ」
「ホントにそれだけ?」
「どういう…」
「心配だったからってだけで、“あの”ちーちゃんが倒れるまで走る?」
バカにしたみたいな言い方。
あたしは、ピキリ。
「カッチーン…」
言ったね?
「たしかにそれだけなわけないよ!!当たり前じゃんか!!
もう会えないかもって思ったんだもん!!
もうゲームオーバーかもって思ったんだもん!!
だから最後にあんな別れ方ないなって…嫌だなって思ったんだもん!!
一緒に居た時間が短くても…――
――…でもあたしはカイトと離れたくなかったんだもん!!!!」
言って、つっかえが取れたら。
“もしも”を考えてしまったら、怖くて涙が溢れてきた。
「にゃーもう!あたっあたし…カイトと居ると泣き虫だ!!」
言いながら両手で涙を拭いていたら、