バー恋 ~文字が色を放つ時~
 願いも虚しく、時間は的確に過ぎていく。

 店の閉店が、今夜の終わりを告げた。

 AM2時……。

 この店は繁華街を離れた静かな場所だった。

「帰らないとな……」

「うん」

 手は繋がれたまま……。

 店の外に出ると雨はまだ降り続いていた。
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