バー恋 ~文字が色を放つ時~
「なぁ……」

「ん?」

「雨強くなってきたな。俺はこのままでもいいけど……始発で、一緒に帰ろうか」

 翔吾の胸の中、あたしは小さく頷いた。

 繁華街に見える明かり。冷たくなった身体を温めにファミレスに入る。
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