バー恋 ~文字が色を放つ時~
 気づいた翔吾は、背中から手を回し、コツンとあたしの頭を自分の肩に乗せた。

「寝てろ、起こしてやるから」

「……うん、大丈夫だ……よ……」

 電車の揺れと翔吾の体温が気持ちいい……。眠りに落ちた。


「もう、降りなくちゃ……」

 優しく揺り起こされる。
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