バー恋 ~文字が色を放つ時~
 ドアを少し開いた瞬間に、身体を割り入れる。

「何っ、どうしたの?あっ……」


 玄関先で、何も言わずに優作はあたしを抱き締めた。

 きつく香るアルコールがあたしを不安にさせる。
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