真紅の空
暁斉様
☆
「おい、起きろ。おい!」
「ん・・・。今起きるよ・・お兄ちゃん・・」
もう朝なの?
さっき寝たばかりなのに・・・。
あたしが目を閉じたまま返事をすると、
体が大きく揺れた。
「おい!お前大丈夫か!?起きろって。
起きなさい!!」
「あぁもう!うるさいなぁ。起きるってばっ―」
目を開けて、体を起こして口を閉ざした。
びっくりして・・・ううん。そんなもんじゃない。
悪態をつこうと思った言葉も全て消え失せてしまう。
何?どういうこと?
「き、急に起き上がるな!ぶつけたらどうするんだ!!」
「え・・・」
「何だ、その間抜面。大丈夫か?」
は?
“大丈夫か”?
大丈夫なわけないじゃない。
だってこんなこと・・・ありえるの?
さっきからあたしの目の前で喋ってる男。
お父さんでもお兄ちゃんでも、仁でもない。
誰?この人・・・。
ていうか、どういう格好!?
「お・・・お祭り、なの?」
「祭り?そんなわけないだろう」
「そうじゃないなら、どうしてその格好なのよ」
男が着ていたのは浴衣?着物?みたいなもの。
着物姿を見たら誰だってお祭りだって思うでしょ。
それなのにこの男、さっきからバカにしたように・・。
「・・・これは普通の格好だろう」
「はぁ?いつもってあんたねぇ、何ふざけてんの!?」
「・・・ダメだ。話が合わん。
芳!芳はいないのか!?」
男は呆れたようにため息をつくと、誰かを呼んだ。
「おい、起きろ。おい!」
「ん・・・。今起きるよ・・お兄ちゃん・・」
もう朝なの?
さっき寝たばかりなのに・・・。
あたしが目を閉じたまま返事をすると、
体が大きく揺れた。
「おい!お前大丈夫か!?起きろって。
起きなさい!!」
「あぁもう!うるさいなぁ。起きるってばっ―」
目を開けて、体を起こして口を閉ざした。
びっくりして・・・ううん。そんなもんじゃない。
悪態をつこうと思った言葉も全て消え失せてしまう。
何?どういうこと?
「き、急に起き上がるな!ぶつけたらどうするんだ!!」
「え・・・」
「何だ、その間抜面。大丈夫か?」
は?
“大丈夫か”?
大丈夫なわけないじゃない。
だってこんなこと・・・ありえるの?
さっきからあたしの目の前で喋ってる男。
お父さんでもお兄ちゃんでも、仁でもない。
誰?この人・・・。
ていうか、どういう格好!?
「お・・・お祭り、なの?」
「祭り?そんなわけないだろう」
「そうじゃないなら、どうしてその格好なのよ」
男が着ていたのは浴衣?着物?みたいなもの。
着物姿を見たら誰だってお祭りだって思うでしょ。
それなのにこの男、さっきからバカにしたように・・。
「・・・これは普通の格好だろう」
「はぁ?いつもってあんたねぇ、何ふざけてんの!?」
「・・・ダメだ。話が合わん。
芳!芳はいないのか!?」
男は呆れたようにため息をつくと、誰かを呼んだ。