真紅の空
☆
「・・・ん、」
「由紀。起きろ」
仁が呼んでる?
あれ?確かあたし、タイムスリップして・・・。
それなのになんで仁がいるの?
「おい、由紀」
・・・仁?
「ん・・・。仁・・・?」
ぼーっとした頭を働かせて、ゆっくりと目を開けると、
あたしは固まった。
ん?
何・・・これ。
「由紀!起きろ」
仁の声だけど、仁じゃない。
目の前にいたのは別な人。
「え・・・?」
「何だ?またそんな阿呆みたいな顔して」
そう言って少し眉をひそめるその人は、
見覚えのある男。
「き、きゃあぁあっ!!」
ぼやっとしていた思考がはっきりして、
今置かれている状況を理解したあたし。
咄嗟に悲鳴をあげて両手をつき出した。
「由紀!?大丈夫か!?どうした!?」
お兄ちゃんの慌てた様子の声が聞こえたかと思うと、
間違いなくあたしの部屋であろう扉が開いた。
「な・・・由紀・・・?」
「い・・・ってぇ!!何するんだよ!!」
お兄ちゃんの詰まった声と、
吐き捨てるように発せられた声が重なる。
そんな・・・嘘でしょ?
びっくりしたのはお兄ちゃんだけじゃない。
あたしも同じ。
だってそこには
着物を着たあいつの姿があったから。
「・・・ん、」
「由紀。起きろ」
仁が呼んでる?
あれ?確かあたし、タイムスリップして・・・。
それなのになんで仁がいるの?
「おい、由紀」
・・・仁?
「ん・・・。仁・・・?」
ぼーっとした頭を働かせて、ゆっくりと目を開けると、
あたしは固まった。
ん?
何・・・これ。
「由紀!起きろ」
仁の声だけど、仁じゃない。
目の前にいたのは別な人。
「え・・・?」
「何だ?またそんな阿呆みたいな顔して」
そう言って少し眉をひそめるその人は、
見覚えのある男。
「き、きゃあぁあっ!!」
ぼやっとしていた思考がはっきりして、
今置かれている状況を理解したあたし。
咄嗟に悲鳴をあげて両手をつき出した。
「由紀!?大丈夫か!?どうした!?」
お兄ちゃんの慌てた様子の声が聞こえたかと思うと、
間違いなくあたしの部屋であろう扉が開いた。
「な・・・由紀・・・?」
「い・・・ってぇ!!何するんだよ!!」
お兄ちゃんの詰まった声と、
吐き捨てるように発せられた声が重なる。
そんな・・・嘘でしょ?
びっくりしたのはお兄ちゃんだけじゃない。
あたしも同じ。
だってそこには
着物を着たあいつの姿があったから。