痛い。
学校につくと、いつものように三人で優貴の机を囲んで話した。

二人とも昨日のことには触れず、いつもの他愛のない話を。

いつもの変わらない日常。

ずっと続けばいいと願った日々。

でももう変わってしまった。

私の目に映る光景は、全く違うものになっていた。



「マキってばまたボーっとして!今の話聞いてなかったでしょ?」



「ごめんごめん!」



ため息をつく私。



「何かあったのか?」



いつもは関心のなさそうな目をしている優貴が、心配そうに覗き込んでくる。

その瞳は、私を心から心配してくれているようだった。



「何かあったら言えよ、俺だって聞いてやるくらいならできる。」



いたずらっぽく笑いながら何気に良いことを言っている。




―今はその優しささえ痛いんだってば…―



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