儚空--クライソラ--【完】
バスで、山中へと向かう。
バスの中では賑やかに笑いあっているけど、私たちの班は静かだった。
それは、昨日までいなかった鮎川くんがいるからだと、空気で伝わった。
私は予定表を見直す。
午前10:00〜16:00までの6時間で
昼ご飯を食べ、班で決めたレクリエーションを実行する。
可能なのだろうか?
私はふと、窓を見た。
外は晴れて、太陽が顔を出している。
木や葉に光が当たって
木や葉はすごく気持ちよさそうだった
バス中、この班活動が上手くいくことを
ただただ願った。
神様に。
私と仁を繋げてくれた神様なら、
きっと素敵なキャンプにしてくれるはず
神様、お願いします!