儚空--クライソラ--【完】
仁は笑顔で入ってきた。
それはきっと、私が今日話すことを知らないから。
仁の後に入ってきたのは、なるだった。
やっぱり、二人一緒なんだね…?
私はなるを見て愕然とした。
なるはデニムのワンピースだった。
仁が抱きしめてたのは、
なる、だった…。
仁は私と付き合った後、なると付き合うのかなぁ…?
なるは大きなバックを持っていて、
仁は人の後ろに花束みたいなのを隠していた。
罪滅ぼしのつもりなの…?
私のこと嫌いなの?
もう、嫌。
仁もなるもこんなこと考えてしまう自分も嫌。
でも、終わりだよね。
これで全部。
別れを告げれば。
終わり。
さようなら。