儚空--クライソラ--【完】
目が覚めると、
そこには綺麗な”白”がある。







ここはどこ…?






まさか天国…?







目の前には川が見える。





綺麗なコバルトブルー




真っ青なんだ。





川を渡ろうとすると、お婆さんが私を止める。



「 まだ船が来ないよ。 」

お婆さんは、顔をしわくしゃにして笑った。


「船は……いつ、来ますか?」





「まだ、来ない。

…まだあなたを呼んでいる人がいるのよ…。」



「私を呼んでいる人…?」


「そうよ…後ろにある大きな道を歩きなさい。」



「はい」



「信じなさい。あなた自身を。
あなたの力を信じなさい。」


そう言ってお婆さんは消えた。



なんだったんだろう…。





私は大きな道を歩く。
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