儚空--クライソラ--【完】
この気まずい感じのモード。
どうすればいいの…。
「 鮎川くん…。
迷惑かけてごめんなさい…
助けてくれて、ありがとう。
私はもう大丈夫だよ。
もうすぐで先生たちも来るだろうし。
いいよ。 先行ってて?」
苦渋の決断で、鮎川くん先に行かせることにした
これ以上迷惑かけることはできない
精一杯の笑顔で彼を見つめる
「 阿呆。怪我してるやつ放ってどっか行く馬鹿がどこにいるんだよっ! 」
私は目を見開く。
彼はいきなり私をお姫様抱っこして
山をおりる。
「ちょ… 」
言葉にならなかった。
鮎川くん…。
嬉しいけど、
お姫様抱っこって…。