儚空--クライソラ--【完】
また下を向いてしまう。
前、向かなきゃ。
泣きたいけど、我慢しなきゃ。
そしたら、私のもとに誰かがやってくる。
「 咲田夢。そこ、邪魔だぞ。」
「 ごめんね、私邪魔だね…。」
涙堪え、作り笑顔を向けたのは…
金髪に細い目を向けるチャラチャラした人。
「 あ…鮎川くん?」
「 そうだ。
咲田、学校久しぶりだな。」
「 うん!」
笑顔で答える
「 ところで、咲田夢。
どうしてそこにいるんだ。」
「 入ったらダメみたい。
私を見て、、顔色変えて教室の中に入ってった。ねえ鮎川くん。私はこのクラスの人に必要とされている? 」
鮎川くんはそれを聞いて目を細め、唇を噛み締めた。
その顔は一体。。。