儚空--クライソラ--【完】
私の席は変わっていて
席替えがされていた。

私の隣は仲良しの信くんこと、
山戸信くん。


「久しぶりだな、夢姉。
ちょっと痩せたか?顔色も悪くなって…元気しろよな! 夢姉が学校来ないと、俺、やだからな!!」


満面の笑み。


信くんは背が160くらいで小さくて
目も大きくて金髪や茶髪がよく似合う。


可愛い系男子で頼りになるムードメーカーくん。




さらに隣は鮎川くん。

はっきり言うと、苦手男子。

キャンプの時のことを思い出して、一人で照れちゃう私。

金髪で、目は茶色っぽい。
背は高くて、がっちりしてる。
外国人みたいだけど、見る限り不良。

噂で聞いたんだけど、お父さんが
○○連合っていう危ない人か怖い人の集まりの中で結構偉い人らしい。


どこかで会ったことがある。

直感が働くレーダーが、
私の頭のレーダーがピーンと伸びた。


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