儚空--クライソラ--【完】
悪夢の予感
私は足を引きずりながらも本部の小屋に入る。
小屋はすごい素敵で広かった。
「 さーめーぶーちーせーんせーい」
私が叫ぶと、綺麗な女性が出てくる
「鮫斑先生はコテージに行ってるの。
どうしたの? 」
その綺麗な先生は確か…
石倉美佳先生だ。
1組担任でめっちゃ美人だから
男子にも人気!
先生は
周りからみかちゃん、って呼ばれてる
「 みかちゃん、聞いて!
足怪我しちゃった 」
私は長ズボンを見せる。
長ズボンの裾とくるぶしは
血だらけだった。
さっきまでは普通だったのに。
擦りむいたのかなぁ?
私は長ズボンを上げると、
おかしなことに気づく。
「 ─────‼︎」
言葉にならなかった
なぜならば
私の足は真っ青で
痣だらけだったのだから。