儚空--クライソラ--【完】
今私は、足が保冷剤に巻かれていた。

大量の保冷剤がタオルの中に入ってて
私はそのタオルで足がくるまれていた。


そしてベットの中。
小屋の中のベット。

小屋には私以外誰もいない。

みかちゃんは散歩にいった。

でも、動けない。


みかちゃんから


「 ”絶対に動かないで”」
と言われたから。



もぉー。動きたい。動きたい。

仁に会いたい。


ひとり、ベットの中で左右に動いて
ゴロゴロしてた。


「 あ。携帯あったっけ?」

ポケットの中のものを手探りであてる。


あっ…これだぁ!


取り出すと見事に携帯だった。


仁にLINEを送る


「仁くーん。彼女が暇してます。
かまちょ。 」


するとすぐに返事がくる。


「 おとなしく寝てなさい。」

その次に送ってきた写真は
班全員(私抜き)の写真。

「 嫌がらせか! 」

一人でつっこむ。


もぅいーや。
寝ちゃお…。


目を瞑ると
次第に私は深い眠りに落ちてゆく───
< 22 / 337 >

この作品をシェア

pagetop