儚空--クライソラ--【完】
車椅子を押す。
押すのって、結構大変だな。
それを、夢は1人でやってる
女ってつえーよ。
俺なんかよりも、何倍も。
行く時に、俺と夢のアルバムを手に取った。
「 思い出してくれるかな…?」
一人、そっと呟く。
屋外庭園は思ったよりも綺麗。
俺も、初めて来たんだけど…
人がたくさんいた。
お年寄りの車椅子の方。
若い妊婦さん。
点滴台をつけたままの少年。
義足の少女。
たくさんの人がこの世にいる。
その中で、俺は夢と出逢えた。
絶対に幸せにしたかった。
苦しめたくなかった。
笑って欲しかった。
恥ずかしいけど、結婚とか考えてたんだ…。
夢が白血病になった。
前を向く彼女が頼もしかった。
もっと好きになったぞ…。
夢と別れた。
俺のせいで別れたんだよな。
ごめんな。でも、まだ愛してた。
今度は、夢が俺を忘れた。
苦しめてばっかりかもしれねぇ
けど、でも、好きだぞ。
また、一から好きになってもらうからな。覚悟しとけよ。
心の中のメモリーに書き込んだ。
このメモリーは、辛いとき、悲しいとき、俺の心の中できっと輝くはず。
押すのって、結構大変だな。
それを、夢は1人でやってる
女ってつえーよ。
俺なんかよりも、何倍も。
行く時に、俺と夢のアルバムを手に取った。
「 思い出してくれるかな…?」
一人、そっと呟く。
屋外庭園は思ったよりも綺麗。
俺も、初めて来たんだけど…
人がたくさんいた。
お年寄りの車椅子の方。
若い妊婦さん。
点滴台をつけたままの少年。
義足の少女。
たくさんの人がこの世にいる。
その中で、俺は夢と出逢えた。
絶対に幸せにしたかった。
苦しめたくなかった。
笑って欲しかった。
恥ずかしいけど、結婚とか考えてたんだ…。
夢が白血病になった。
前を向く彼女が頼もしかった。
もっと好きになったぞ…。
夢と別れた。
俺のせいで別れたんだよな。
ごめんな。でも、まだ愛してた。
今度は、夢が俺を忘れた。
苦しめてばっかりかもしれねぇ
けど、でも、好きだぞ。
また、一から好きになってもらうからな。覚悟しとけよ。
心の中のメモリーに書き込んだ。
このメモリーは、辛いとき、悲しいとき、俺の心の中できっと輝くはず。