儚空--クライソラ--【完】
儚空
運命とか、信じてるのは女子だけなのかな…?
私だけだったりして…。
運命だ…って…
仁は思ってないのかな。
そう考えてると、隣になるが笑顔でやってきた。
「あたし、他の人見つけるから。
仁と仲良くしなよ!
なんかあったら相談して。
私はいつでも夢の味方だよ? 」
「ありがと、なる…。 」
満足そうな顔をして、
なるは屋外庭園を出て行く。
最後に見た
なるの顔は清々しい顔だった。
いつもより、とても綺麗。
泣きあとの残った涙が夕焼けに照らされ、赤く染まる。
それも、また美しく見えた。