儚空--クライソラ--【完】
この手紙を葬式のとき棺に入れされてもらうように頼んだ。
私といちかの記憶は、燃えて灰になり、空まで翔けていく。
いつか、大人になって思い出す。
いちかとの記憶。
そして、白血病になったこと。
決して忘れはしない。
儚空は、いつだって私のそばにいる。
いちかは儚空になったから。
なんでそう言えるのかな?
わかんない。
きっと、直感ってやつだね。
その儚空は今日も綺麗。
今日も、地球を潤していた。