儚空--クライソラ--【完】
「 じゃ。俺はステーキ定食な。
咲田は何がいい?」


「 わたしは〜定食Aかな? 」

「定食A?なんだそれ? 」

「 ご飯と鮭とたくあんと小鉢3つの
セット!オレンジジュースがセットで、650円だよ!」


「 お前…足りるのか?」

「足りるに決まってるじゃん! 」


お腹はすいている。

だけど、いつもみたいにご飯が美味しそうに見えない。

ほかほかの定食Aとステーキ定食がやってくる。


私たちは「 いただきまーす 」と
ご飯を口にする。


私は口にご飯を入れる。

その瞬間、私はご飯を吐き出す。

げほげほげほっ…。

「どうした? 咲田! 」
心配して、私の肩に手を置く先生。


「 ご飯がのどに通らない。
ご飯を食べられないの。

ご飯も食べると吐き気がこみ上げてくる
お腹は空いてるのに…! 」




なんで?

ついに、私も…壊れてしまったの?
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