儚空--クライソラ--【完】
2章
検査入院
私は、お母さんと弟2人と私の4人で住んでいる。
お父さんはアメリカの化学研究所で働いている。
もう…何年もあってない。
会いたいな…。久しぶりに。
「おねぇーちゃんっー! 」
私にくっついてくるのはまだ小さい弟。
名前は遥───はる。
かわいいんだ…。
「 姉さん。なにがあったの? 」
そう言って笑うのは
一歳下の弟。
名前は零────れい。
小さいころは結構可愛かったのに…
今は最低な少年で…冷酷で無愛想で。
…悪いゲームのし過ぎだな。
バレンタインでチョコを貰ってもお返しはしない子だ…。
女の子の気持ちをまるでわかってない
「 咲田夢さんのお母様でいらっしゃいますか? 」
そういって現れたのは30代かな?
すごいかわいい女の人。