儚空--クライソラ--【完】
次の日、私はこれから通うことになる
中学校にお母さんと行く。
制服とかの話をされて、
明日から行くことになる。
その間は予備の制服を着るらしい。
私は家族とは日本語だけど、アメリカにいるときはずっと英語で話してきた。
だから、ずっと日本語を聞いているとあまりいい気分にはならない。
でも、顔は思いっきり日本人。
はぁ…。
金髪に青い目だったらいいのに。
無理して日本語を話さなくても、
きっと…みんなが英語で話しかけてくれる。
私は、思いきって近くの美容院に行く。
髪を染めよう。
金髪に!
でも、どうしても「 金髪でお願いします! 」とは言えなかった。
私って、小心者だなぁ…!
とりあえず、髪を茶色にしてもらった。
これで明日から
日本の中学校に通うんだ!
私は不安な気持ちと、嬉しい気持ちの半々で夜を開けることとなった。