儚空--クライソラ--【完】
教室は一気にざわめく。

「 あの子、マジ可愛い〜!あとから話しかけてみよ! 」
「 何あいつ、うざ。 」
「 可愛いなー。遊びにさそおっ」
「茶髪? チャラいな。 」
「 今日の昼飯なに?」

などだ…。


悪口もあった。



まぁ…いいや…楽しくすごせりゃ。



私の席は、一番後ろの壁側の席。


隣は男の子。


名前は…赤坂仁。


何て読むんだろ?

あかざかに?
あかさかひと?
あかさかじん?


アメリカからくる時、漢字の勉強してきたのに……。




あーあ…

つまんないなぁ。



でも、休憩中。
話しかけてくれる人はいた。


名前は、たかなしなるみ。
あと、 あさのゆうか。



漢字は…覚えてないけど。







私の心とは裏腹に、




授業は始まった。


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