儚空--クライソラ--【完】
私は心のアルバムを閉じる。


あの時…Mailを打っていなかったら…


私は仁と付き合っていなかったのかな





嫌だよ…


そんなの。




高校の友達には言っていないけど
実はアメリカ育ちの私。



だから、コミュニケーション能力が悪い私にも優しく話しかけてくれた仁。





大好きなんだ。



中3のとき、頭のいい仁と同じ高校に行こうとして、勉強してた私。

仁はこの南高校に行こうとしていた。

私には夢のまた夢の高校だった。
……だけど、仁は応援してくれた。


「 夢なら、この英語科行けるんじゃね?」

仁が行こうとしてたのは
この英語好きな私にぴったりの


英語科‼︎


私は推薦でこの南高校へと入った。

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