儚空--クライソラ--【完】
そして、闘病生活は始まった。


右胸部の静脈に細い管を通し
(カテーテルというもの)
そこから薬を24時間体制で数日間流し込む。

まるで、地獄みたいな話だった。



それに…副作用が。



やっぱり、女子高生として、髪がなくなるのは悲しい。


私は、母さんにかつらを用意してもらうことにした。




今と同じ髪質の、かつら。




すると、看護師のお姉さんが血を採りにきた。


毎日、採血があるらしい。




あーあ。血がなくなるなぁ。




なんかあったら輸血があるらしいけど


でも、そういう問題じゃない気がする


そして、点滴が始まる。
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