あおの空
「俺は寂しいとは思わねぇんだよなー。だってさ…」


空青が指を上にむけて指をさした。
その方向へ俺も顔をむける。


「だってさ。何十年後にみんなとむこうの世界で会った時、俺が一番若いんだぜ?それって、みんなに羨ましがられるじゃん?あー、こんな頃もあったねって笑いあえるじゃん」


空青が指さした空。
むこうの世界と繋がっているのかな…。

こんな綺麗な所だったらむこうの世界も少しだけ良いところなのかもしれない…そう思ってしまうほどの空だった。


* * * * *

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