熟女に魅せられて
そんなことを考えていると、
「ごめ~ん。」と言いながら、芳美さんが襖を開け出て来た。


「わぁっ!」


芳美の全裸を想像していた祐樹は、
芳美の顔を見るなりびっくりして、ひっくり返った。


「どうしたの?」


「いえ・・・」


「まさか、閉めたフリして覗いてた?」


「いやいやいやっ! 決してそんなことはしてません!」


「フフッ、わかってるよぉ~。 さぁ、あったかいスープ作るね?」


芳美さんはそう言いながら台所に向かうと、鍋を取り出し、水を入れ沸かしだした。


ああ、心臓に悪い!


さすがにこんな一面を見せられると、芳美さんのこと意識してしまう。
ちがう、この感情は不意な状況が重なっただけや。


うん、きっとそうや!


「おにいちゃん、どうしたの? 大丈夫?」


そんなことを考えていると、上の女の子が俺の顔を覗き込んで来た。


無意識に俺を見る、その純粋で無垢な上目遣い。


末恐ろしい・・・


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