熟女に魅せられて
「んっ!? んんっ!!」


突然キスをされ、芳美は咄嗟に祐樹の腕を叩く。


「ちょ、ちょっと中越くん!」


唇が離れた瞬間、芳美は祐樹の体を押し退けた。


「何やってんの!?」


「俺は、俺なら、芳美さんを悲しませたりしない! 俺は浮気なんかしません!」


「中越くん・・・?」


「俺じゃダメですか!?」


そしてまた祐樹は芳美をぎゅっと抱きしめた。


「ちょっ・・・」


「俺は芳美さんを泣かせたりしません! 
俺なら絶対、芳美さんを幸せにできる!」


「中越くん・・・」


芳美さん、だから俺と・・・


「中越くん、君は勘違いをしてるよ・・・」


「えっ!?」


「君が好きなのは私じゃないでしょ?」


芳美さん・・・


「今の状況に惑わされてはだめ。自分をしっかり持ちなさい」


芳美さんは諭すようにそう言うと、俺の背中をやさしくさすってくれた。


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