熟女に魅せられて
木原が必死に押さえ、宥めることで、なんとか落ち着いた嫁。
それでもまだ、興奮が収まらぬよう。


「すまん京子」


何度も叩かれ乱れ髪になった京子が首を横に振った。


「なんで謝るんよ! 京子って呼ぶな!」


木原が京子を庇ったことで、また怒りが込み上げてくる嫁。


「ごめんって」


木原は暴れる嫁を連れ、その場から立ち去った。


残された京子は、その場に崩れ落ちた。
そして、ぽたぽたと涙が零れ落ちる。


これが不倫の果て・・・


決して報われることのない想い。


人を傷付け、自分も傷つけ、得たものは何もない。


これが不倫の果てなんだ・・・


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