熟女に魅せられて
剛彦・・・


「俺に謝ってどうするねん? 芳美さんに言えよ」


「ああ、わかってる」


剛彦は祐樹の知らないところで、
何度も芳美に謝っていた。


「許してくれるとは思ってない。
けど、俺は芳美さんに謝り続ける」


「それってうざくないか?」


「うざいかもしれん。けど、
そうせな俺の気持ちが収まらん!」


うざいと思う相手の気持ちも考えろよ。
でもまぁ、これが剛彦の本気なんやな。


芳美さんは京子さんを受け入れてあげていた。
俺も、剛彦を受け入れんとあかんよな?


「もうええよ、俺は」


「祐樹?」


「おまえの誠意は認めた」


「祐樹・・・」


剛彦の顔にパァッと笑みが溢れる。


< 190 / 291 >

この作品をシェア

pagetop