熟女に魅せられて
そして数日が経ち、美央ちゃんの運動会の前日。


「剛彦、とうとう明日やな?」


「おう」


「おまえ、ちゃんと走れんのか?」


「当たり前やろ、まだ二十歳やぞ!」


「そりゃそうやな」


そんな話をしていると、社員の木田さんが俺たちに近付いてきた。


「阪井、ちょっとええか?」


「えっ!? あ、はい。なんですか?」


「おまえ、社員になりたいって言ってたよな?」


「あっ、はい」


「面接、受けてみるか?」


「えっ!? 本当ですか?」


「ああ」


剛彦が社員?


剛彦は以前から、この会社の社員になることを希望していた。


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