熟女に魅せられて
店の中にはもう姿がない。


もう店出たんか? 
なんでそんな簡単に付いて行くんや剛彦!
さっきの対応はなんやったんや?


祐樹が店の外へと出た。
すると、女性が二人立っていた。


「陽子さん? えっ、美枝さん!?」


居酒屋の外には、陽子さんと美枝さんが立っていた。


「あれ? 中越くん来てたの?」


陽子が驚きながら祐樹を見た。


「いや、ちょっと・・・」


「ああ、なるほどね」


陽子はなんで祐樹がいるのかを察したのか、含み笑いを浮かべた。


陽子さんにはお見通しか。

そや、剛彦は?


「剛彦はどうしたんですか?」


「阪井くんなら帰ったわよ」


「帰った?」


なんで? 今、美枝さんと一緒やったんちゃうんか?


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