熟女に魅せられて
「ちょっとすいません!」


人だかりを掻き分け、芳美が剛彦のそばに駆け寄った。


「阪井くん! 阪井くん!」


芳美が剛彦の体を揺すりながら呼び掛ける。


「阪井くん! どうしたの? ねぇ!」


「んんっ・・・ あれ? 芳美さん?
おはようございます。どしたんですか?」


「どうしたんですかじゃないわよ! 
何してるのこんなところで!」


「えっ? ああ、場所取りに来たんです・・・ 
けど、早かったのかな? 門が閉まっていて・・・」


一体なん時に来たのか、剛彦の体は冷たくなっている。


そんな、まだ寝ぼけている剛彦を見て、
芳美は胸が締め付けられるように熱くなった。


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