熟女に魅せられて
「私も、ちゃんと旦那と向き合ってみようかなぁ・・・」


「えっ!?」


「あの二人を見てたら、なんかそう思っちゃって」


剛彦たちを見つめる美枝さんは、なんだか羨ましそう。


その目は、まるで乙女のようだ。


「それがいいと思うよ」


「ですね」


陽子さんも、そして俺も、その意見に賛同した。


美枝さんにも何かいろいろとあって、
剛彦とあんなことをしてしまったんだろう。
きっと寂しかったんだ。

美枝さんは、根っからの遊び人とかじゃなかったんだ。


「じゃあ、私は帰ります。
旦那にお昼ご飯作らないといけないんで」


「うん」


「お疲れ様です」


「美枝ちゃん、ほんとありがとね」


陽子さんの言葉に応えるように笑った美枝さんの笑顔は、とても綺麗な女性に見えた。


美枝さんも、本当に魅力的な人だなぁ・・・



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