熟女に魅せられて
「で、中越くんはどうするの?」


「えっ!?」


「京子ちゃんのこと」


京子さんか・・・


「今なら応援してあげるわよ」


「えっ!? ほんとですか?」


「うん。でも中途半端はだめだからね」


そうだ、京子さんと付き合うなら半端な気持ちでは付き合えない。
木原という男の影が、ずっと付きまとって来るんだから。
俺に木原の存在を受け入れることができるのか?


「もうわかってるとは思うけど、子供がいるんだからね?
中途半端な気持ちじゃ、やっていけないよ?」


子供・・・? ああ、そっちか。

そんなのはわかってる。
芳美さんの家族を見て来たからな。

大変そうだけど、とても幸せそうな家族だった。
あんな子供たちとなら、きっと毎日が楽しいはず。


< 234 / 291 >

この作品をシェア

pagetop