熟女に魅せられて
京子さんと付き合うということ、それはきっと独身の女の子と付き合うというのとは違うんだ。
それなりに、その先を見つめて付き合うということなんだ。
京子さんはそこまで考えているかどうかはわからないけど、深く付き合えば、きっとそこにたどり着く。
その時、俺にちゃんとした覚悟がなければ、京子さんを傷付けてしまうんだ。


ただ付き合う相手がいればいい、
そんなので満足する俺たちじゃないから。


まだ付き合えてもいないのに、
こんな先を考えるのもなんか変やなぁ・・・



運動会は午前の部が終わり、昼食タイムに入った。
剛彦たちはレジャーシートを広げ、お弁当を食べ始めている。


芳美さんは三歳の男の子、一輝くんの口元におにぎりを運ぶ。
そして剛彦は美央ちゃんが差し出すから揚げを頬張っている。
そんな光景を見て、芳美さんは笑っている。
本当に幸せそうな、本当の家族みたいだ。


剛彦は覚悟を決めてるのかな・・・?


俺もよく考えた上で、俺は京子さんに想いを告げないとな。
きっと、いくら考えてももう、
俺の気持ちは変わらんやろうけどな。


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