熟女に魅せられて
「たけちゃん」


すると下の男の子、一輝が剛彦の許に歩み寄り抱きついた。


「どうした?」


「かたぐるましてぇ~」


「えっ!? 肩車?」


「こらっ、一輝! 無理言わないの! 阪井くんは今、競技を終えたばかりなのよ?」


芳美はわがままを言う一輝の体を抱え、剛彦から離そうとする。


「いやぁ、かたぐるまぁ!」


しかし一輝は駄々をこね、剛彦から離れようとしない。


「いいですよ、肩車」


「えっ!?」


「子供って、高いところが好きだから」


「でも・・・」


申し訳なさそうにする芳美の前で、剛彦はひょいっと一輝の体を持ち上げ、自分の肩に乗せた。


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