熟女に魅せられて
「家はどのへん?」


「もうすぐだよ」


京子さんに会っていくかな。


一歩一歩、家に近くなるたび、なぜかだか緊張してきた。


職場以外で会うのはやっぱり緊張するなぁ。


「着いたよ」


涼香ちゃんが指差したのは横に長い集合住宅。
築数十年は経っているだろう、ところどころに傷みがある建物。


涼香ちゃんの家は、二階の一番端っこらしい。


電気が点いてない・・・


「お母さん、まだ帰ってないのかな?」


すると、涼香ちゃんはいきなり家に向かい走り出した。


「涼香ちゃん!?」


祐樹もすぐに涼香を後を追い掛け走り出した。


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