熟女に魅せられて
それから数日後・・・


「中越くん、これお願い」


「はい」


あの告白から数日たって、京子さんにも少し笑顔が戻って来た。
今では、昔のようにバリバリと働いている。


「京子、元気になったわね」


「あっ、芳美さん。はい、そうですね・・・」


「木原くんとも、今度こそちゃんと別れたみたいだし」


「みたいですね」


「これも中越くんのおかげかな?」


「どうでしょう」


「それで、京子から返事はもらえた?」


「いえ、まだです・・・」


「そう」


京子さんは俺の告白に、首を縦には振らなかった。
だから今でも、俺の片想いのままだ。


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