熟女に魅せられて
「中越くんは気持ち変わらない?」


「はい」


「そうか・・・ 
じゃあもう少し待ってあげてね?」


「えっ?」


「あの子なりに整理をつけてるのよ。木原くんとの整理をね。
それには少し時間が必要。
そして整理がついてから、中越くんとのことを考えると思う」


「なんか、まだまだ先の話っぽいですね?」


「そうね。でも、もう一緒にいるようなもんでしょ?」


「確かに・・・」


ちゃんと木原と別れてから、芳美さんは俺を、京子さんの監視役として任命した。
京子さんがもう二度と、間違いを起こさないようにと。
だから俺は毎日、仕事帰りは京子さんを家まで送っている。


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