熟女に魅せられて
すると男の方が俺に気付いたのか、
由岐から離れこっちに向かって来た。


「おい、何見てんねん?」


男は眉間に皺を寄せながら俺を鋭く睨みつける。


「・・・・・」


「おい、聞いてんのかぁ!?」


「えっ!?」


頭が真っ白になってボーっとしていた俺は、
その男の怒鳴り声に我に返った。

そして、その場の状況を把握する。


由岐がこの男とキス、してたんか・・・?


「おい、おまえ!」


何も答えない俺に苛立ったのか、
男が俺の胸倉を掴んで来た。


「祐樹!?」


すると胸倉を掴まれてる俺を見て初めて気付いたのか、
由岐が目を丸くし驚きながら俺の名を呼んだ。


「あん? 由岐、おまえの知り合いなんか?」


「私の彼氏だよっ!」


「彼氏?」


すると男は一瞬考えたように首を傾げてから、
「なんや、彼氏か。」と言って、掴んだ祐樹の胸倉を放した。


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