熟女に魅せられて
「中越くんもどう?」


すると一番年配の土田さんが袋に入った煎餅を俺に差し出した。
何とも言えない醤油の良い香りがフッと漂う。


旨そうな匂い。


「じゃあ、一つ頂きます。」


俺は袋に手を伸ばすと醤油煎餅を一枚手にした。


「ところで中越くんは彼女とかいるの?」


「えっ? ああ、まぁ一応・・・」


誰かの恋愛ネタは熟女達の大好物!
「そうやんねぇ~、中越くんイケメンやもん。」


「そうですか? ありがとうございます。」


そしてすぐにイケメンと褒める。これは熟女のお決まりの会話パターンだ。


「彼女いなかったら近所の子、紹介しようと思ってたのに。」


「そうなんすか?」


「うん。すごい可愛い子で、親思いのホンマ良い子やねん。」


「へぇ~それは残念です。」


俺は聞きながす程度の軽い返事を返した。


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