北十字学園探偵部
たちまち乱闘になった。

潤は起き上がると、真佐人にパンチをいれた。
真佐人は少しよろけたが、すぐに態勢をたてなおし、頭突きをした。

一方、敬と賢はキックとパンチの雨を降らせていた。


「やれ!やれ!」
「いいぞ、そこだ!」
「バックヤードユニオンをやっちまえ!



あっという間に勝負はついた。


「てめえ、バックヤードユニオンはお前らを徹底的につぶしてやるからな」

潤と敬はひきあげていった。


「お前らかっこよかったぜ」
「ホント、すっきりした!」

やじうまは二人に賞賛を送った。

私は何もいわなかった。
こいつらだってバックヤードユニオンに劣らないクズだ。
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