北十字学園探偵部
その日、私は眠れなかった。寝返りばかりうち、気づくと空は明るくなっていた。

私はこの気持ちを自分の中だけにとどまらせることができなかった。

すごく苦しい。
心臓を誰かがひもで締め上げているような苦しさだった。

誰か相談できる人はいないだろうか。

悩みをうちあけられる人は思いつかない。
私は家を出た。
まだ5時だ、人はいない。
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